三線のウマは大事なわりに壊れやすい
三線のウマ(駒)は、胴体下部で弦を支えて持ち上げるパーツです。
当然のことながら、弦は持ち上げられていなければ弾くことができません。したがって、ウマがなくなってしまうと三線を弾くことができません。それでいて小さくて壊れやすいパーツです。必ず、三線ケースにストックをいくつか忍ばせておきましょう。
三線のウマのバリエーション
三線のウマには、形状や材質でいくつかバリエーションがありますが、もっとも基本的なのは竹の細ウマです。薄く削られた小さな竹板の上に、弦を支える細かな溝が3本彫られた、大変シンプルな形状をしています。販売されているときは「スタンダードうま」といった名称がついていることが多いでしょう。
そのほかには同じ竹でももっと太く作られたもの、デザインウマと呼ばれる、足の部分を太く作った安定感のあるものなどがあります。材質も竹の他に黒檀やプラスチック、珍しいものでは牛骨や象牙のウマも存在します。
三線のウマは音色への影響が大きい
三線のウマ(こま)は、弦と胴の皮の両方を繋ぐ部分であり、音色への影響が比較的大きいとされています。こだわりたい人はいくつかのウマを取り替えてみて音の違いを比べてみるのも良いでしょう。
ただ、琉球古典を中心に学ぶ研究所などでは、最もベーシックな竹の細ウマを使うように指示されることもあります。
マンション住まいの人の練習に便利な、消音ウマ
三線のウマにはまた、胴をまたぐくらい長いものがあります。これは普通の用途とは少し違うウマです。
「消音ウマ」といい、使う時は普通のウマを外して付け替えます。消音ウマは胴の振動を抑えて音を極端に小さくします。夜間やマンションでの練習の時に装着すると便利です。