BEGINとかポップスでなくて、民謡酒場でやっているような本物っぽい沖縄民謡がやってみたいんです。習った方がいいですか?
民謡専門の工工四集はたくさんあります。自己満足でいいなら習わなくても全然大丈夫ですが、沖縄民謡”らしく”唄いあげるには、やはり習ったほうがいいかもしれません。
沖縄風ポップスというのは、私達現代の人間にしっくりくるように作られたものだし、古典や民謡は、歴史背景を内包しつつ、長い間唄われてきたもの。両方とも、それぞれに魅力がありますよね。
民謡を唄いたいからといって、絶対に習わなくちゃいけない!というわけでもないと思います。
ただ、現実問題、おぼえたのが嬉しくて人前で唄うと、ベテランの人や沖縄県民に聴かれたとき色々ツッコミを入れられまくることもあったりします。そこはどうぞご注意を。
CDを何度も聴いて研究、独学…というのも意気込みがあって素敵だとは思うのですが、沖縄出身の先生に指導してもらうほうが、効率は遥かに良いと思います。
私はかつて民謡研究所で習っていたことがありますが、先生からの指摘は沖縄らしい発音、節回し、などなど、自分では全く気づいていない点だらけで、これは独学では絶対に得られない体験であることは間違いないです。
1曲完成させるのに何ヶ月かかかったこともありました。私はもう辞めてしまいましたが、先生の指導のもと完成させた遊びションガネは一生モノです。
沖縄民謡がポップスと違って難しいのは、沖縄口の発音だったり、歌詞の意味や文化背景を知る必要があるということです。
「沖縄民謡大全集」のような、歌詞の解説のみを集めた本もあり、理解の助けになります。なかなか知的好奇心をかき立てられる内容ですので、一冊持っておくことをおすすめします。
習うとなるとそれなりお金もかかりますし、練習の時間も取りますので、生活の中でのウェイト&バランスを考えて決められたら良いと思います。
個人的には、2000年代以降のBEGINは「ニュー民謡」だと思っております……沖縄の音楽家しか生み出せないもの、そして、三線演奏家のほとんどが必ず一度はBEGINを唄うくらい広く愛されているのですから。音楽のジャンルの話はし出すと尽きないですが、ここではそれは抜きにしてお伝えしました。