本皮の三線を使っているのですが、皮が破れてしまいました。放っておいてもいいものなのでしょうか…。
初めて持った三線の皮が破れてしまってとても驚いていらっしゃるかと思います。放っておかないほうがいいのはたしかですが、まずは、あまり心配しすぎないようになさってくださいね。
後日張り替えるのが最良の方法です。しかし、近くに三線専門店があっていつでもすぐに行ける!という人ばかりではないでしょう。取り急ぎ今日・明日で弾きたいときはどうしたらいいのか。
目次
破れたのは三線の表ですか?裏ですか?
- 破れたのが表側だったら、できるだけ応急処置を
- 破れたのが裏側だったら、ひとまずそのままでもいい
三線の裏側の皮が破れた場合
裏側の皮についていえば、そっくりなくても音は鳴ることが知られています。
その例にいわゆる「エレキ仕様」があります。これはプロの演奏家などライブで弾く機会のある方が、三線にピックアップ(マイク)を取り付ける改造を施すことです。
この改造をすると、裏側の皮は貼らないで開いた状態にしておくことが多いのです(メンテナンスなどの必要から)。当然、それでも三線はちゃんと音が鳴るからそうしているのです。私が習っていたところでも師匠方がそういう三線を持っていて、鳴らせる様子を見せてもらったこともあります。
三線の表側の皮が破れた場合
表側の皮が破れた場合、大きく破れていると音が鳴らないかもしれないので、応急処置を考えましょう。でも破れたのがほんの少しくらいなら、位置によってはいちおう音は鳴ります。
破れた皮の応急処置方法として、瞬間接着剤でふさいでみた!というブログ記事をいくつか見かけたことがあります。それでいちおうしばらくはもつようですので、思い切って試してみてはいかがでしょうか?自己責任でどうぞ、ではありますが、張り替えるまでの短期間のためならばひとまず十分に思います。
三線の皮がいつ破れるかは、運次第
ちなみに、筆者は初心者の頃に買った蛇革の三線を10年以上使っています。高価なものでは全然ありませんが、皮は破れていません。
実は、友人や知り合いからも、三線の皮が破れたことを直接聞いたことがまだありません。なお、合皮の三線は破れません。
三線の皮がいつ破れるかは、本当に神様の気まぐれとでもいうようなものなのだそうです。何年経ったら破れますというようなことは言えない。
蛇皮をはじめ三線の各部材には天然のものが多く使われています。目には見えない素材の特性、使用状況、保管環境などなど、様々な要因が複雑に絡み合っての結果なので、人間の目には「突然破れた!」という風に映るのですね。
三線の革の張り替え費用
三線専門店に持ち込むと、張り直しの修理を依頼することができます。ざっと調べたところ、費用はおよそ10,000〜30,000円程度と見受けられます。
蛇皮も天然素材ですからランクがあるようですね。革のランクを選べたり、張り方の強さを指定したり各店色々あるようですので、詳しくは三線専門店に尋ねてみましょう。