工工四についての質問

工工四に書いてある「三下げ」「二揚げ」はどういう意味ですか?

タグ 工工四

三線を初めて少し経ちます。工工四に「三下げ」「一二上げ」「二揚げ」と書いてあるものがあるのですが、これってどういう意味ですか?

これは、三線のちんだみ(=調弦)のしかたの指示ですね。工工四にこの指示があるときは、調弦の仕方が少しだけ変わり、音の調子が変化します。

「三下げ」「二揚げ」などの指示が書いてある工工四を、素直に本調子のまま弾いていると変な感じがするので、多分すぐ分かります。

三線初心者の方は、せっかく譜面を持っていても「三下げ・二揚げのチューニングが分からないから…」と言って敬遠していませんか?

「三下げ」も「二揚げ」も、本調子から一本の弦の音を変えるだけです。カンタンなのでこの際覚えてしまってくださいね。これを覚えると、弾ける曲がぐっと増えるので、楽しいですよ。

「三下げ」とは

本調子から三の弦(女弦)を下げるから「三下げ」。

一般的なちんだみの方法は、いったん本調子をつくってから、女弦を下げるようにします。正しくちんだみ(チューニング)されたかどうかをチェックする場合、五を押さえた状態で3本の弦を順に鳴らします。これで本調子と同じに聴こえればOKです。

次の図は、調子笛で三下げのちんだみ(チューニング)をするとき、どの部分を吹いたらいいかを示しています。

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ちなみに、「一二揚げ」という表記をしている工工四もあります。「一二揚げ」と「三下げ」は同じ意味だと考えて差し支えありません(厳密に言うと違うらしいですが、初心者には十分です)。三本の弦のうち一と二を揚げると、結果的に三が下がることになりますね。

「二揚げ」とは

二揚げのチューニングは、本調子から二の弦(中弦)を揚げるから「二揚げ」です。

一般的なちんだみの方法は、いったん本調子をつくってから、中弦を揚げるようにチューニングします。二揚げにチューニングしたとき、尺と工の音の高さはほとんど同じになります。ですので、二揚げの工工四には、ほぼ尺は出てきません(ポジションの都合上、尺の方が弾き易い場合などはこの限りではありません)。

次の図は、調子笛で二揚げのちんだみ(チューニング)をするとき、どの部分を吹いたらいいかを示しています。

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もし迷ってしまったら、いったん本調子のチューニングに戻ってみましょう。

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