三線Q&A

三線の皮って、ハブなんですか?

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沖縄の蛇といえばハブですが、三線の胴に使われている蛇の皮、あれはハブの皮ですよね?

ハブの皮……だと足りないでしょうね

違いますよ〜。三線はハブの皮ではないですよ〜。

沖縄へ行かれた際、那覇空港のお土産屋さんのフロアをご覧になってみてください。あちこちにハブ酒が置いてあるはずです(苦手な方、想像してしまったらごめんなさい)。

それを見てもわかるとおり、ハブというのは、長いけど細いのです。
Wikipediaによれば、ハブの中で桁違いに大きい個体でも胴回りはやっと20cmほどだったそうです。ちょっと、三線の胴に張るにはサイズが足りないと思いませんか。

三線には輸入品のニシキヘビの皮が使われています

三線の胴の材料として使われるのは、東南アジア産のニシキヘビ類の皮です。ニシキヘビ類は蛇のなかでも相当大型な種類で、胴回りは40cm以上にもなります。一般的に靴やカバンの材料になるのも多くはニシキヘビ類の皮です。皮製品はある程度の大きさがないと加工が難しいので、必然的に大きい蛇が使われるわけです。

三線の胴の原料の蛇は、100%輸入ものです。なぜ県産品(?)のハブを使わなかったのか?という疑問を抱く人もいるかもしれませんが、ニシキヘビの皮を使う理由はむしろ「伝統に則ったから」です。

「輸入物でまかなわれている」と聞くと気候変動や乱獲で素材がいなくなってしまったのでは?というイメージを抱いてしまいますが、そうではありません。三線は歴史上中国から伝わってきていて、その頃にはすでにニシキヘビの皮を使ってあったので、それでいまでも三線にはニシキヘビの皮を張るのです。

三線には合成皮革も使われます

以上のように、三線の胴の皮は天然皮であればニシキヘビですが、このほかに、蛇柄がプリントされた合成皮革が使われることもあります。

三線専門店では「合成皮革」「人工皮張り」などという説明書きがついて売られています。天然の蛇皮との違いは近くで見れば一目瞭然です。天然のヘビ皮はウロコの跡が凹凸になっていていかにも蛇!という感じがしますが、人工皮は規則的なエンボスが加工してあるだけです。

本蛇皮のほうが三線本来の姿ですので、人気があります。ただ、合成皮革張りの三線が本皮より劣っているのかというとけっしてそんなことはなく、扱いやすくいろいろとメリットもあるのが人工皮です。本皮よりも人工皮を選ぶプロも多いといいます。

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