三線Q&A

三線と蛇皮線って違うのですか?

タグ 三線とは

沖縄の楽器としてよく聞く「蛇皮線」というものがありますが、あれは三線とはまた別のものなのでしょうか?

蛇皮線=三線で合ってます

三線と蛇皮線(じゃびせん・じゃみせん)は、同じ意味です。蛇皮線イコール三線、と考えて差し支えありません。

「蛇皮線」という呼び方は、本土の三味線は牛・猫・犬などの皮を使うのに対し、沖縄では蛇の皮を使うということで「しゃみせん」を言い換えてできた言葉のようです。注目すべき点は「蛇皮線」は主に沖縄県外の人が使う言葉だということです。

蛇皮線という言葉を好まない人もいます

沖縄や奄美地方の在住者・出身者のなかには、この「蛇皮線」という呼び方を好まない人もいます。その理由はおそらく「本土の三味線よりも、沖縄の三線のほうが先に生まれたものなのに」ということでしょう。

三線の歴史を調べてみると、沖縄の三線が本州に伝わって三味線に変化したというのが定説になっています。つまり、牛・猫皮の三味線が蛇皮に変化したのではなく、もともと蛇皮だったというわけです。三線は今でも沖縄が誇るべき文化のひとつですから、「蛇皮線だなんて、ずいぶんと本土上位な呼び方だな」という感情を持つ人がいても不思議ではありません。

沖縄の人はよく三線を「三味線」と呼びます

こうした背景を抜きにしても、三線の呼び方については、沖縄や奄美の人はわりと頻繁に「三味線」と呼びます。三線も三味線もルーツが同じということで同一視されて、なおかつ現代人的な標準語寄りの言語感覚で言葉を選ぶと「三味線」という表現になるようです。

例えば沖縄の人同士の会話に「お宅の娘さんは三味線を習っているでしょ」というような言い回しが出てきたとしたら、娘さんは長唄でも津軽三味線でもなくて、三線と沖縄民謡を習っているに違いありません。沖縄では三味線演奏者よりも三線演奏者のほうが圧倒的に多数ですから、三味線と言ってもそれが沖縄三線のことだと、ほとんどの場面で通じるのですね。

また、沖縄県内の三線の専門店は「三線」または「三味線」の店と名乗る場合がほとんどで、「蛇皮線」という呼称で売っているところはほぼ見かけません。このことからも、沖縄県内において「蛇皮線」はあまりメジャーな呼び方ではないということが伺えます。

ページトップへ